■ “紙の記録”が仕事を止めていませんか？
製造現場や点検業務では、今でも多くの情報が紙に書かれています。
作業日報、点検チェックシート、検査記録、作業指示書…。
紙の帳票は手軽ですが、
・あとでExcelに転記しないとデータ化できない
・書いた人によって字が読めない
・過去データを探すのに時間がかかる
といった課題があります。
「記録したのに活かせない」――
この無駄をなくすために、いまAIによる帳票デジタル化が広がっています。
■ AIが手書き文字を読み取る仕組み
従来のOCR（文字認識）は「活字」に強く、「手書き」には弱点がありました。
しかし近年はAIが手書きの癖まで学習することで、
認識精度は95％以上に進化しています。
スマホやタブレットで帳票を撮影するだけで、
AIが自動で文字を読み取り、
CSV・Excel・システム入力形式に変換できます。
■ AI帳票化で変わる3つの業務
| 項目 | Before（従来） | After（AI化後） |
|---|---|---|
| 入力作業 | 手書き→Excel転記 | スマホ撮影で自動入力 |
| データ活用 | 紙を探して集計 | 自動でグラフ・集計 |
| ヒューマンエラー | 転記ミス・読み間違い | AIが自動補正・警告 |
たとえば、日々の点検表をAIが読み取るだけで、
・どの設備で異常が多いか
・担当者別の傾向
などを自動で「見える化」できます。
■ AI化の導入は“全部デジタルに”しなくていい
帳票のAI化＝紙をやめること、ではありません。
現場には、紙のほうが早い・安全・確実なケースもあります。
重要なのは、**「紙で書いてもデータとして残せる」**こと。
現場の使いやすさを守りながら、
裏側ではAIがデータを整える――そんな導入が理想です。
■ CREAの取り組み
CREAでは、製造・点検・検査などの業務で使われる
手書き帳票のAIデータ化ソリューションを提供しています。
- スマホやスキャナで撮影 → 自動OCR変換
- 項目ごとの精度を学習して継続改善
- CSV・クラウド連携にも対応
これにより、帳票入力にかかる時間を最大80％削減。
現場担当者の“記録時間”を“改善時間”に変える取り組みを進めています。
■ おわりに
AIは「紙をなくす」ためのツールではありません。
紙の中に眠っているデータを活かすためのツールです。
手書きの良さを残しながら、
データとして使える未来へ。
それが、CREAが目指す“やさしいデジタル化”です。